柳生

【柳生一族、そして宗矩】その9:柳生兵庫助利厳(2)「何故、利厳が新陰流正統を継いだのか」

利厳について語る際、よく挙げられるネタとして、 「何故石舟斎は宗矩ではなく、利厳に新陰流の正統を継がせたのか」 という話があります。 逆にいえば、「何故宗矩は正統を継げなかったのか」ともいえま砂。 既に書いておりますが、 新陰流の正統を継いでい…

【柳生一族、そして宗矩】その8:柳生兵庫助利厳(1)「兵庫助利厳とは」

またぞろタイトルには宗矩って書いてるのに、別の人の話を書く私。 まあ、今回は柳生一族と宗矩の特異性について書くのがテーマなので、 宗矩の対比となる”普通”の柳生一族を書くのが必要なのですけど、 それはそれとして、早いとこ宗矩くんの話が書きたいとこ…

【柳生一族、そして宗矩】その7:柳生石舟斎宗厳(4)「関が原〜利厳への新陰流正統相伝・死去」

さて、今回で石舟斎の話はラスト。 果たしていつになったら宗矩の話に移れますか喃(遠い目 ともあれ、前回、石舟斎と柳生一族が、検地の際の隠し田露見により、 所領全没収で貧乏真っ只中になってしまったところまを書きましたが、 ここで更に、嫡孫・久三…

【柳生一族、そして宗矩】その6:柳生石舟斎宗厳(3)「新陰流の追求〜家康からの誓紙・領地没収」

今回はちょいと長めで。 さて、無刀取りの公案を見事に解いたことで、 師・秀綱より新陰流二世にして柳生新陰流の流祖と認められた宗厳は、 この後、またしばらくの間、信長に付いたり、松永弾正に付いたりと、 割と右往左往してたのですが、ある時、一心発…

【柳生一族、そして宗矩】その5:柳生石舟斎宗厳(2)「新陰流修行〜無刀取り開眼・新陰流正統を継ぐ」

【前回までのあらすじ】 新陰流の噂を聞いた五畿内一のつわもの、柳生新左衛門宗厳は 宝蔵院に宿泊中の上泉秀綱に挑戦したけどコテンパにのされた。 「上泉伊勢守…俺を、俺を新陰流の弟子にしてくれ!」(風見四郎風に) 「おっけー」 「軽っ」 宗厳は新陰流に…

【柳生一族、そして宗矩】その4:柳生石舟斎宗厳(1)「誕生〜上泉伊勢守秀綱との出会い」

「祝!コミカライズ(希望)!」 …いや、今日、ヤンマガでY十Mが大団円を迎えてたのですが、 そのラストのページで見逃せねぇ一文があったので、 先走りと走りつつ、内心、快哉を叫んでしまったり。 その一文については、是非ともお読み頂きたく思いますが、…

【柳生一族、そして宗矩】その3:柳生一族の特異性

さて、前回では「柳生新陰流」の特異性たる「無刀取り」について 述べたわけですが、今度は、あらためて「柳生一族」の特異性について あれこれ書いてみようかと。 柳生一族の特異性、それを簡単に述べますと、 「一つの血族の中から、一時代に集中して、複…

【柳生一族、そして宗矩】その2:「天下一の流派」柳生新陰流

史実における柳生一族について書くに際し、 まずは「柳生一族とは何ぞや?」「柳生新陰流とはなんぞや?」 というところから、つらつら書いていこうかと。 まず、簡単に言えば、 柳生一族というのは、徳川幕府における、 将軍家剣術指南役を代々受け継いだ一…

【柳生一族、そして宗矩】その1:特異なる宗矩、そして柳生

まー今までも散々書いてることではありますが、 当方、柳生が、より厳密に言えば宗矩が大層気に入っております。 発端こそ荒山作品でありますが、気が付けば、 宗矩が主要キャラとして描かれている小説にはあれこれ手をつけ、 「十兵衛も兵庫助も花拳繍腿。…

今週が友矩の時代である件について

既に方々で言われているわけでありますが、 今、店頭に並んでいるコミックバンチの「SAMON」、 そして、ビッグコミックONEの「荒鬼」と、 同時に二つの作品において、友矩の時代が!

荒山徹は止まらない

さて、先日のトークショーに参加し、 荒山徹という作家の言を聞いて思ったのは、 彼の人物がパーフェクトナチュラルパワーであり、 ガチそのものである、ということだったのですが、 これにより、以前から懸念していた「あること」が 杞憂で済むかと、ほっと…

荒山徹トークショー「朝鮮、柳生、そして…」

行ってきました。 まず、なによりも最初に書いておきたいのは、 「荒山先生はパーフェクトナチュラルパワー」 ということでアリマス。 圧倒的過ぎます。 「すごいよ!荒山先生は本当に実在したんだ!」 とかパズーが言うくらい。

「朝鮮、柳生、そして…」

既にそこかしこで話題になっていますが、 遂に荒山先生が我々の前に降臨する日がやって来てしまったので砂。 【ジュンク堂書店池袋本店 トークセッション情報】 http://www.junkudo.co.jp/newevent/talk-ikebukuro.html >12/6(木)19時〜 >荒山 徹(作家…

「柳生大戦争」あるいは荒山先生の新たなる戦い

「ようやく」と言うべきか、「遂に」というべきか、 そして、「出た」と言うべきか、「出てしまった」と言うべきか、 とにかく過去の荒山先生の作品の中でも トップクラスに扱いに困る作品であるところの 「柳生大戦争」が日の目を! 柳生大戦争作者: 荒山徹…

「柳生百合剣」

「小説トリッパー」で連載されていた 「柳生百合剣」が単行本になったので紹介をば。 まあ、既に感想も高橋メソッドも書いたわけですが、あらためて。 柳生百合剣作者: 荒山徹出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/09/07メディア: 単行本 クリック: 3回…

「柳生大戦争」最終回

てなわけで読んできました。 「KENZAN!」Vol.3こと「柳生大戦争」最終回を。KENZAN!vol.3作者: 荒山徹他出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る

「魔界転生」も観た。

前に書いた通り、深作版「魔界転生」を見たのでアリマス。 いわゆる「ジュリーの方の天草」で砂。 魔界転生 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2002/07/21メディア: DVD購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (49件) を見る 以下、若干のネタ…

「柳生一族の陰謀」その2

「柳生一族の陰謀」について、まだ書き足りないので、 今回は、観ながらリアルタイムに書いていったメモを元に。 時系列に沿って思ったことを書いてありますので、 ネタバレ全開でアリマス。ご注意をば。

「柳生一族の陰謀」を観た

激しく今更ながら,今まで見ていなかったので, ようやく観たのです。 柳生一族の陰謀 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2002/07/21メディア: DVD購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (45件) を見る 一言で言えば素晴らしい。 何が素晴らし…

「はたらくむねのり」

こないだのに続いて、今度は「柳生大戦争」のを 作ろうと思ってたのですけど、気がついたらこんなのが。 「はたらくむねのり」 まあ、手軽に作れる小品という感じで砂。 また気が向いたらVer.2とか柳生版とか作りますかねー。

リアルタイム宗矩

先ほどやってた「その時、歴史が動いた」が 「戦国の剣豪、太平を築く 〜柳生宗矩「活人剣」の真実〜」だったので、 某所にてリアルタイムツッコミ鑑賞をやってみたり。

「柳生大戦争」読了

「KENZAN!」はまだ全部読んでないので、 あくまで、「柳生大戦争」のみ、ということで。 とりあえず、何を書いてもネタバレになりそうなのですけど、 そこは、 「なら、ネタバレを気にしなければいいじゃない」 という精神に基づき、 「続きを読む」…

「柳生宗矩と十兵衛」

以前書きました通り、 先日、五味先生の柳生ものをまとめ買いしたので、 「柳生武芸帳」を皮切りに、順繰りに読んでいっているのです。 (現在、「剣法奥義」消化中) で、今回取り上げる作品は、 みんな大好き柳生但馬守こと宗矩くんと十兵衛が 縦横無尽に…

指定型バトン

三田主水さんから指定型バトンなるものが回ってきたですよ。 しかもお題は「柳生」でアリマス。 ふむ、これはまたなんともタイムリーな。 (何がタイムリーであるかは追々述べていきます) ちなみに指定型バトンのルールは >◆廻してくれた人から貰った指定…

山岡荘八「柳生宗矩」

山岡荘八は実はコレが初めてなのですが、 なんというか、当方のような伝奇方面から宗矩くんを 認知した輩にとって、本作の提示する「柳生但馬守宗矩」像は まさに「宗矩」という概念を根底から覆すような 大威力を秘めたシロモノでございます。 まさに、「ザ…

「柳生十兵衛三度死す」

以前、イン殺氏のトコのwikiにのっけてたのを再掲。 尤も、記法がよく分からなかったため、非常に読みづらくなっており、 それを修正したかったというのもあるのですが。

「ドラキュラ紀元」を読んだ

ドラキュラ紀元 (創元推理文庫)作者: キムニューマン,Kim Newman,梶元靖子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1995/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 46回この商品を含むブログ (65件) を見る とりあえず思ったのは、 「八房龍之助の作品の元ネタ(のひ…

【柳生忠臣蔵】

昨日に続き、これまたmixiに載せてたのを転載。 今度は「イシカワ化」ならぬ「荒山化」ですよ。 以前、雪が降った日、なんとなく「忠臣蔵」を思い出したので、 荒山版忠臣蔵こと「柳生忠臣蔵」を妄想してみたり。