指定型バトン


 三田主水さんから指定型バトンなるものが回ってきたですよ。
しかもお題は「柳生」でアリマス。
ふむ、これはまたなんともタイムリーな。
(何がタイムリーであるかは追々述べていきます)


 ちなみに指定型バトンのルールは


>◆廻してくれた人から貰った指定を『 』の中に入れて答える事。
>◆また、廻す時、その人に指定する事。


 とのこと。
まあ、当方、バトンについては
「ご自由にお持ち帰り下さい」方式を取る事が多いですので、
面白ゲだと思われた方は、バトンに適当なお題を書き込んで
お持ち帰り下さい、


 では、回答をば。


Q.最近思う『柳生』は?


 最近、五味康祐先生の柳生ものを読んでいるのですが、
柳生一族にオーバースペックが付与されたのも、
宗矩が黒いのも、奇天烈な分派がしこたまあるのも
全ては五味先生の荒ぶる伝奇力(でんき・ちから)が
発端というか元凶だったんじゃないかと唸るばかり。


 実際、「柳生武芸帳」の連載が始まったのが1956年だそうなので、
それ以前の柳生がどうなっていたのか、当方知識不足故に
存じていないわけですが、もしそれ以前の柳生が
良くも悪くも常人の域に納まっていたとすれば、
この五味先生の一連の柳生ものこそが、
柳生超常化現象(ヤギュー・スーパーナチュラル・フェノメノン)
扉を開いたわけで、斯様な五味先生の人となりが気になって仕方ない有様で砂。


 で、それについては、五味先生の師匠たる保田與重郎氏が、
柳生武芸帳」読んだ後、如何に評したかを読むことで、
いくばくかを知ることができるのではなかろうかと。


 こちら(松岡正剛の千夜千冊)によると、


>「私は心が騒いだ、この状態は昂奮したというものである。
> 作者はこの歴史観を意識した上で筆をとったとは思えなかった。
> 思想という借物の衣裳をつけるというような、弱々しい心持がなかったから、


 そして、松岡氏がこれを端的にまとめた名言を。


> 五味は「自分が好きな日本」を描きたかったのだった。


 つまり「五味先生の日本誕生」でアリマス。
なんて蛮勇!


Q.この『柳生』には感動!


 何を今更、というお話でありますが、改めて「十兵衛両断」を。


 表題作たる「十兵衛両断」が伝奇メソッドの権化のようなシロモノであったことは
当サイトを読まれる方々であれば十二分に納得頂けるものと思いますが、
そこで敢えて、当方としては「陰陽師・坂崎出羽守」を推したく。


> −後ろに宗矩。
> −前にも宗矩。


 という超絶の名文句、そして、
荒山世界の鬼札(ジョーカー)・柳生友景登場の行を読んだ時、
当方の脳内に展開されためくるめく柳生空間(ヤギュー・ファンタズム)
ご想像頂きたい。


Q.直感的『柳生』


 「柳生」と聞けば「宗矩」と返すのは既に常識な訳ですが。そ


Q.好きな『柳生』は?


 これについてはあまり多くを語ることはありませんな。
幸い、世の中には、便利なメソッドがあまた存在し、
これから述べるものも、そのひとつなわけでアリマス。
即ち、


  「諸君、私は宗矩が(略」


 以上。


Q.こんな『柳生』は嫌だ!!


 面白くないのは戴けませんな。
黒くても白くてもいいですが、面白くないのだけは戴けません。
即ち、


 「それは面白くない柳生ですか?(It is not interesting YAGYU?)」
 「いいえ。それは柳生ではありません(No. It is not YAGYU)」


 で砂。


Q.この世に『柳生』がなかったら?


 多分、別の世(つか異世界)に忍の柳生幕府の世界とかを作り出して、
皆でして斬ったり斬られたり、殺したり殺されたりしてるんじゃないでしょうか。
つまり、古人曰くところの


 「柳生は滅びぬ!何度でも蘇るさ!」


 で砂。


 「では、まとめを」
 「まとめ。そうねえ。
  ”柳生は永遠に不滅です”とでも言うしかないんじゃないの」
 「そうですね」


Q.次に廻す人、5人。指定付きで!


 最初に述べた通り、
お好きな方がご自由にお持ち帰り下さい。